健康診断や生活習慣病予防の情報中心

2025年7月
  • かかとが痛い!その原因とまず行くべき診療科

    医療

    朝、ベッドから降りて最初の一歩を踏み出した瞬間、かかとに「ズキン!」と激しい痛みが走る。歩いているうちに少し楽になるけれど、また長時間座った後などに動き始めると痛みがぶり返す。このような、歩くと痛いかかとの症状に悩まされている方は、決して少なくありません。この痛みの原因として、最も頻繁に見られるのが「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」です。足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根に向かって、強靭な繊維状の膜(腱膜)が、まるで弓の弦のように張られています。これが「足底腱膜」であり、歩行やランニング時の衝撃を吸収する、重要なクッションの役割を担っています。この足底腱膜に、長年にわたる負担や、急な負荷がかかることで、小さな断裂や炎症が起きてしまうのが、足底腱膜炎です。では、このようなかかとの痛みで病院へ行こうと思った時、何科を受診すれば良いのでしょうか。その専門の診療科は、「整形外科」です。整形外科は、骨、関節、筋肉、靭帯、腱、神経といった、体を動かすための器官(運動器)の病気を専門とするエキスパートです。整形外科では、まず問診で、いつから、どのような時に、かかとのどのあたりが痛むのかを詳しく聞き取ります。そして、医師が直接かかとを触って、痛みの場所(圧痛点)を確認します。足底腱膜炎の場合、かかとの少し内側前方に、特徴的な圧痛点が見られることがほとんどです。診断を補助するために、レントゲン検査が行われることもあります。これは、かかとの骨に「骨棘(こつきょく)」と呼ばれるトゲ状の骨ができていることがあるためです(骨棘自体が痛みの直接の原因ではありません)。また、他の病気(疲労骨折など)との鑑別にも役立ちます。かかとの痛みは、放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。自己判断でマッサージをしたりせず、まずは運動器の専門家である整形外科を受診し、その痛みの本当の原因を突き止めてもらうことが、回復への最も確実な第一歩となるのです。

  • りんご病の子供、登園や登校はどうする?

    生活

    お子さんがりんご病と診断された時、保護者の方が悩むのが、「いつまで学校や保育園を休ませれば良いのか」という問題でしょう。りんご病は伝染性の病気であるため、他の子供たちにうつしてしまわないか、心配になるのは当然のことです。しかし、りんご病の登園・登校に関する考え方は、インフルエンザなど他の感染症とは少し異なります。その鍵となるのが、りんご病の感染力のピークの時期です。前述したように、りんご病の感染力が最も強いのは、頬が赤くなる前の、軽い風邪のような症状が出ている時期です。そして、りんご病の最大の特徴である「頬の赤い発疹」が現れた時点では、もうほとんど他の人にうつす力はないと考えられています。このため、学校保健安全法においても、りんご病(伝染性紅斑)は、「第三種の感染症」の中の「その他の感染症」に分類されており、「通常、発疹期には感染力はないと考えられるので、全身状態が良ければ登校(園)可能であり、出席停止の必要はない」とされています。つまり、法律上は、一律に出席停止を義務付けられている病気ではないのです。頬が赤くなって、りんご病と診断された時点で、子供の熱も下がり、元気で食欲もあるのであれば、基本的には普段通りに登園・登校しても問題はない、というのが一般的な見解です。ただし、これはあくまで原則であり、実際の対応は、地域や各園・学校の方針によって異なる場合があります。また、発疹期であっても、まだ発熱や倦怠感などの全身症状が残っている場合は、無理をせず、自宅でゆっくりと休養させることが大切です。お子さんがりんご病と診断されたら、まずは、通っている保育園や学校にその旨を報告し、登園・登校の基準について確認するようにしましょう。その上で、医師の診断と、お子様の全身状態をよく観察し、最終的な判断をすることが重要です。発疹が出ていることで、周りの目が気になるということもあるかもしれませんが、病気の特性を正しく理解し、適切な対応を心がけてください。

  • 蕁麻疹が出た時にやってはいけないこと

    知識

    風邪の最中などに、突然、激しいかゆみを伴う蕁麻疹が現れた時、多くの人はパニックになり、つい、かゆみを和らげようとして、間違った対処をしてしまいがちです。しかし、良かれと思ってやったことが、かえって症状を悪化させてしまう危険性があります。蕁麻疹が出た時に、絶対にやってはいけないことをいくつか知っておきましょう。まず、最もやってはいけないのが、「患部を掻きむしる」ことです。かゆいからといって、爪を立てて力任せに掻いてしまうと、皮膚のバリア機能が破壊され、そこから細菌が侵入して二次感染を起こす「とびひ」の状態になったり、掻いた刺激で、さらにヒスタミンが放出され、かゆみと発疹の範囲が広がったりするという、悪循環に陥ってしまいます。かゆみが我慢できない時は、掻くのではなく、冷たいタオルや、タオルで包んだ保冷剤などを優しく当てて、「冷やす」ことで、かゆみの感覚を麻痺させるのが効果的です。次に、「体を温める」行為も、蕁麻疹を悪化させる大きな要因です。熱いお風呂に長時間浸かったり、お酒を飲んだり、あるいは辛いものを食べたりすると、血行が促進され、血管が拡張します。すると、皮膚の赤みや腫れ、そしてかゆみが、さらに増強されてしまいます。蕁麻疹が出ている時の入浴は、熱いお湯を避け、ぬるめのシャワーで、石鹸はよく泡立てて、優しく手で洗う程度に済ませるのが賢明です。体を洗う際に、ナイロンタオルなどでゴシゴシこするのも、皮膚への刺激となるため厳禁です。また、自己判断で、家にあった「かゆみ止めの市販薬」を安易に塗るのも注意が必要です。市販薬の中には、蕁麻疹には適さない成分が含まれているものや、かぶれ(接触皮膚炎)を引き起こす可能性があるものもあります。特に、ステロイドの塗り薬は、使い方を誤ると副作用のリスクもあるため、医師の診断と指示なしに使用するのは避けるべきです。蕁麻疹のつらい症状から一刻も早く解放されるためには、これらのNG行動を避け、できるだけ早く医療機関を受診し、抗ヒスタミン薬の内服など、適切な治療を受けることが、最も安全で確実な方法なのです。

  • 大人の蕁麻疹、考えられる風邪以外の原因

    医療

    大人になってから、突然、蕁麻疹が出るようになった。風邪をひいているわけでもないのに、原因不明のかゆい発疹に悩まされている。そんな時、その蕁麻疹の背景には、風邪や薬以外にも、様々な原因が隠れている可能性があります。蕁麻疹は、その原因が特定できるケースの方が少なく、約7割は原因不明の「特発性蕁麻疹」とされていますが、考えられる原因を知っておくことは、症状を悪化させないための対策に繋がります。まず、最も一般的な原因の一つが、「食べ物」です。サバやアジといった青魚、エビやカニなどの甲殻類、そば、卵、乳製品、ナッツ類などが、アレルギー性蕁麻疹の原因として知られています。また、食品に含まれる添加物や、たけのこやほうれん草などに含まれるヒスタミン様の物質が、直接、蕁麻疹を引き起こすこともあります。次に、「物理的な刺激」も、蕁麻疹の引き金となります。例えば、衣類の締め付けや、バッグが擦れるといった機械的な圧迫によって、みみず腫れのような発疹が出る「機械性蕁麻疹」。冷たい水や空気に触れることで発疹が出る「寒冷蕁麻疹」や、逆に、お風呂などで体が温まることで発疹が出る「温熱蕁麻疹」。日光を浴びることで発疹が出る「日光蕁麻疹」など、様々なタイプがあります。これらの物理性蕁麻疹は、原因となる刺激がはっきりしているのが特徴です。また、意外と見過ごされがちなのが、「精神的なストレス」や「疲労」です。強いストレスや、慢性的な疲労は、自律神経や免疫系のバランスを崩し、マスト細胞を活性化させやすくします。特に、原因不明の慢性蕁麻疹の背景には、こうした心理的な要因が大きく関わっていることが多いと言われています。さらに、甲状腺疾患や膠原病といった、何らかの「内科的な病気」が根底にあり、その一つの症状として、蕁麻疹が現れているケースも、稀にですが存在します。このように、大人の蕁麻疹の原因は、非常に多岐にわたります。もし、原因不明の蕁麻疹が何日も続く、あるいは出たり消えたりを繰り返すようであれば、一度、皮膚科やアレルギー科を受診し、詳しい検査を受けて、原因を探ってみることが大切です。

  • 首のしこり、病院へ行くまでの不安な日々

    生活

    2ヶ月ほど前のことです。お風呂で体を洗っている時、ふと、右の首筋、耳の下あたりに、ビー玉くらいの大きさの、コリコリとしたしこりがあることに気づきました。痛みは全くありません。触ると、皮膚の下で少し動くような感じがします。「なんだろう、これ」。その日から、私の心は、重たい不安に支配されることになりました。すぐにスマートフォンで「首、しこり、痛みなし」と検索しました。画面に現れたのは、「リンパ節の腫れ」「粉瘤」「脂肪腫」といった、比較的安心できる言葉と共に、「悪性リンパ腫」「がんの転移」といった、恐ろしい言葉の数々でした。調べれば調べるほど、悪い可能性ばかりが頭をよぎり、夜も眠れない日が続きました。仕事中も、無意識に首のしこりを触っては、大きくなっていないか、硬くなっていないかと、一日中、そのことばかり考えていました。病院へ行かなければ、とは思うものの、「もし、がんだと宣告されたらどうしよう」という恐怖が、私の足を竦ませていました。しかし、このまま不安を抱え続けるのも限界でした。意を決して、私は近所の耳鼻咽喉科のクリニックを予約しました。診察の日、私は震える声で、しこりに気づいた経緯と、自分の不安な気持ちを医師に話しました。医師は、私の話を静かに聞いた後、丁寧に首を触診し、「おそらく、何かの炎症に反応した、リンパ節の腫れでしょうね。心配ないことが多いですよ」と、穏やかな声で言いました。そして、念のため、超音波(エコー)検査をして、しこりの内部の状態を詳しく見てくれることになりました。検査室で、首に冷たいゼリーを塗られ、エコーの機械を当てられる間、私の心臓は張り裂けそうなくらい、ドキドキしていました。数分後、再び診察室へ。医師は、エコーの画像を見せながら、「リンパ節の形もきれいですし、悪いものを疑うような所見はありません。おそらく、気づかないうちに、どこかにあった軽い炎症に反応したものでしょう。しばらく様子を見て、小さくならなければ、また来てください」と説明してくれました。その言葉を聞いた瞬間、全身の力が抜け、涙が出そうになったのを覚えています。この経験を通じて、私は、不確かな情報で一人で悩み続けることの辛さと、専門家の診断を受けることの大切さを、身をもって学びました。不安な時こそ、勇気を出して一歩を踏み出すことが、心の平穏を取り戻すための、唯一の道なのだと思います。

  • こんな頻尿は要注意、病院へ行くべきサイン

    医療

    夏の時期に、トイレの回数が増える「頻尿」が見られた場合、その多くは、水分補給の方法の誤りや、自律神経の乱れといった、熱中症に関連する一過性のものです。しかし、中には、別の病気が隠れているサインである可能性も考えられます。以下に挙げるような特徴を持つ頻尿の場合は、熱中症対策と並行して、一度、医療機関を受診することを検討すべきです。まず、注意したいのが、「排尿時の痛み」や「残尿感」を伴う頻尿です。トイレに行っても、少ししか尿が出ず、排尿の終わりにツーンとした痛みを感じる、あるいは、排尿後もまだ尿が残っているようなスッキリしない感覚がある。このような症状は、「急性膀胱炎」の典型的なサインです。特に女性は、夏の時期、汗をかいてデリケートゾーンが蒸れやすくなったり、水分不足で尿が濃縮されたりすることで、細菌が繁殖しやすく、膀胱炎を起こしやすい傾向にあります。膀胱炎は、抗菌薬による治療が必要なため、我慢せずに「泌尿器科」や「内科」、「婦人科」を受診しましょう。次に、「急に、我慢できないほどの強い尿意」が頻繁に起こる場合です。これは、「過活動膀胱(OAB)」という病気の可能性があります。膀胱が過敏になり、自分の意志とは関係なく勝手に収縮してしまうことで、突然の強い尿意や、時には尿漏れを引き起こします。過活動膀胱は、適切な薬物治療や、膀胱のトレーニングによって、症状を改善することが可能です。専門は「泌尿器科」となります。また、男性の場合、頻尿と共に、「尿の勢いが弱い」「尿が出始めるまでに時間がかかる」といった症状があれば、「前立腺肥大症」の可能性が考えられます。肥大した前立腺が尿道を圧迫することで、様々な排尿障害を引き起こす病気で、こちらも「泌尿器科」が専門です。さらに、頻尿に加えて、「異常に喉が渇く」「体重が急に減少した」といった症状がある場合は、「糖尿病」のサインかもしれません。血糖値が高いと、尿中に糖が排出されるようになり、その際に大量の水分が一緒に排出されるため、尿の量と回数が増えるのです。この場合は、「糖尿病内科」や「内科」への受診が必要です。夏の頻尿を、全て熱中症のせいと自己判断せず、伴う症状に注意を払い、気になる点があれば、専門医に相談することが大切です。

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