生後八ヶ月になったばかりの息子が、ある夜突然、四十度近い熱を出しました。初めての経験に私は動転し、冷や汗をかきながら夜間救急へ走りました。診断は「風邪でしょう、もしかしたら突発性発疹かもしれません」とのこと。そこからの三日間は、熱でうなされる息子を必死に抱きしめ、おっぱいを飲ませるだけの過酷な時間でした。ようやく四日目の朝、熱が三十六度台まで下がったのを確認して心底安堵したのですが、本当の恐怖はその後にやってきました。息子の顔を見て、私は絶句したのです。昨晩までは白く透き通っていた頬に、ポツポツとした赤い斑点が浮かび上がり、それが数時間の間に顔全体を覆い尽くしました。さらに、まぶたがパンパンに腫れ上がり、まるで別人のような、お相撲さんのような顔になってしまったのです。熱が下がったのに顔がこんなに酷い状態になるなんて、何か別の恐ろしい病気が始まったのではないか、あるいは薬の副作用ではないかと、私は熱があった時以上に強い不安に襲われました。急いで再び小児科を受診したところ、先生は息子の顔を一目見て、「お母さん、おめでとう。これは突発性発疹だよ」と笑顔で言いました。熱が下がってから顔にこれだけ派手なサインが出るのは、しっかり免疫が戦って勝った証拠なんだ、と説明され、私は診察室で涙が溢れ出しました。そこからの二日間、息子は「不機嫌病」のピークを迎えました。顔の発疹が気になるのか、常に顔を左右に振り、私の顔を見るたびに激しく泣き、一度火がつくと一時間も泣き止まない日々。顔の腫れのせいで表情が読み取りにくく、息子が今何を求めているのか分からないもどかしさに、私も精神的に追い詰められました。しかし、三日目の朝、奇跡が起きました。あんなに真っ赤だった顔の発疹が、まるで魔法のように消え始め、腫れていたまぶたも元のぱっちりとした二重に戻っていたのです。夕方には、発疹は首筋に少し残る程度になり、息子は一週間ぶりに「キャハッ」と笑って見せてくれました。今回の経験を通して、私は赤ちゃんの病気が「熱」だけで終わらないことを痛烈に学びました。特に顔という、親が毎日一番長く見つめる場所に現れる異変は、どんなに冷静でいようとしても心をかき乱すものです。でも、あの不気味に見えた赤い斑点も、腫れたまぶたも、息子が一生懸命に大人への階段を一段上った「成長の勲章」だったのだと今は思えます。インターネットの画像で見てはいても、自分の子の顔が実際に変わってしまう衝撃は想像を絶するものでした。もし今、熱が下がった後の子供の顔を見て震えているお母さんがいたら、伝えたいです。大丈夫、その顔は数日後には必ず元の可愛い笑顔に戻ります。今はただ、不機嫌で泣き続ける赤ちゃんを優しく包んで、一緒に頑張ったねと声をかけてあげてください。
初めての育児で驚いた赤ちゃんの顔の変化と看病の記録